平成11年(1999)6月7日、火焔型土器など深鉢形土器57点をはじめとする笹山遺跡出土品計928点が国宝に指定されました。新潟県にとって初の国宝指定です。また、縄文時代の遺物では長野県茅野市棚畑遺跡出土の土偶(縄文のヴィーナス)についで2番目、縄文土器では第1号の指定となります。
火焔型土器は縄文時代を代表する土器のひとつで、新潟県内でも中魚沼郡津南町から長岡市にかけての信濃川上・中流域で数多く発見されています。国宝に指定された深鉢形土器57点のうち火焔型土器は14点、王冠型土器は3点です。火焔型土器の中でも指定番号1の土器は、平成4年(1992)に「古代の日本展」(ワシントンD.C.)、平成10年(1998)には「縄文展」(パリ)、そして、平成13年(2001)には「神道展-古代日本の聖なる美術-」(ロンドン)に出展されるなど、日本の原始美術を代表する土器として世界的に絶賛されました。また、国内では小・中学校の歴史教科書などで取り上げられています。
<国宝指定品一覧>
記号番号 考 第39号
指定年月日 平成11年6月7日
名称・員数 新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器 57点
附(つけたり)
浅鉢形土器 5点 石 斧 409点 石 皿 27点 石製垂飾 3点
小形土器 7点 石 鏃 28点 砥 石 6点 石 棒 7点
土 偶 34点 石 槍 13点 石 錘 1点 軽石製浮子 1点
土製耳飾 20点 石 錐 4点 三脚石器 6点 石製三角とう 1点
土製円盤 3点 石 匙 2点 板状石器 3点 穿孔石製品 2点
土製三角とう 3点 磨石類 268点 剥片石器 10点 ベンガラ塊 8点
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